久喜市液状化対策事業について
再生南栗橋~災害に強いまちを目指して~
このたびの東日本大震災において、南栗橋地区では液状化が発生し、住宅の傾きや沈下など多大な被害を受け、道路、上下水道などライフラインにも甚大な被害を受けました。
このようなことから、市では、東日本大震災復興交付金を活用した液状化対策事業に取り組んでいます。
これまでに、土木や建築などの専門家で構成する「久喜市液状化対策検討委員会」を設置し、南栗橋地区に有効な液状化対策を検討してまいりました。
その結果、当該地区には、「地下水位低下工法」が有効であることがわかりました。
市では、「地下水位低下工法」による液状化対策工事を実施し、平成29年9月末に完了しました。
その後、モニタリング調査を行うための観測点を設置し、平成29年11月からポンプを稼動しています。
今後は、対策の効果や家屋等への影響を確認するためのモニタリング調査を行いながら、所定の水位まで段階的に低下させていきます。
「地下水位低下工法」とは
液状化発生の原因の一つである「地下水位」を下げることで、液状化しにくい層を増やす工法です。
このことにより、液状化しにくい土地にすることができます。
工事の方法は、道路内に地面から約3mの深さに穴のあいたパイプを埋設して、そこへ地下水を集めて水路等へ排水します。
久喜市液状化対策工事完成記念式典を開催しました
南栗橋地区において実施していた久喜市液状化対策工事が完成し、平成29年11月25日(土曜日)に記念式典を開催しました。
祝辞を述べる坂本教授
式典では、来賓のご挨拶のほか、久喜市液状化対策事業の経過報告、各工事会社に対する感謝状の贈呈を行いました。
また、式典の最後には久喜市長が排水ポンプのスイッチを入れ、参加者の方々に排水の様子を実際にご覧いただきました。
ポンプによる排水の状況
今後もポンプの稼働を継続し、観測した地下水位の記録を適宜掲載します。