北条氏印判状
更新日:2020年3月14日
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北条氏印判状 秀吉が関東に攻めてきた!!
北条氏印判状
展示室1(常設展示)の中世コーナーに「北条氏印判状」の複製があります。天正18年(1590)6月5日付の後北条氏から鷲宮神社神主に出された文書で、神社の領地を今までどおり保障する内容となっています。ここに出てくる地名として川口、篠崎、花崎、久下、大桑、大室、辻(以上、現加須市)、久目原(粂原)、和戸(以上、現宮代町)があります。当時、鷲宮神社の領地がどこにあったのかが分かる面白い文書です。
また、もう一つの面白い点は、この文書が出された年月日です。天正18年6月は、豊臣秀吉の軍勢によって後北条氏の本拠地である小田原城が包囲されていた時期です。また、6月初旬は小説『のぼうの城』で有名になった忍城攻めが始まった時期でもあります。この文書が出された1ヶ月後の7月5日に後北条氏は降伏しており、後北条氏にとっては家の存亡がかかる重要な時期でした。この文書がこの時期に出された理由は、後北条氏についていた鷲宮神社が敵である豊臣秀吉に寝返ることがないよう、引き留める意味合いがあったと考えられます。
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