市長のくき☆ぶら訪問「株式会社遠山鐵工所」
更新日:2024年4月1日
問い合わせ先:シティセールス課マーケティング係
梅田市長が、令和4年10月7日(金曜)に、株式会社遠山鐵工所を訪問しました。
-御社の沿革をお願いします。
遠山代表取締役社長(中央)
当社は、昭和8年の創業以来、鋳鉄異形管の専業メーカーとして歩んで参りました。
工場、事務所は久喜市のほか羽生市にもあり、本社のある久喜工場では、主に、鋳鉄管の製造を、羽生工場では塗装と出荷作業をしています。当社は、特に大口径異形管を得意としているのですが、現在、大口径異形管を製造している会社は、日本には2社しかありません。
また、下水道用の大口径異形管の分野では、当社ブランドの製品が8割を占めています。
-今回、社員の皆さまと一緒に、私たちを出迎えてくれた代表社員の「てつお君」について教えていただけますか
代表社員てつお君
「てつお君」は、当社社員がデザインした遠山鐵工所オリジナルのキャラクターです。会社案内用の映像の中では案内役を務めてもらっています。
久喜工場内には、2021年に完成したオブジェも置かれていますので、お越しいただいた際には、是非ご覧になってください。
日本の重要なインフラを支え続ける企業
-御社で製造している製品について教えていただけますか。
説明を受ける梅田市長
ダクタイル鋳鉄異形管などの水道インフラ事業等で使用される製品を製造しています。大小様々な大きさの水道管を製造していますが、大きいものでは、直径は2mを超え、長さが4mの製品もあります。
当社の水道管は、砂を固めて作った鋳型に、溶かした鉄を流し込んで作る鋳造という方法で製造されています。
砂は樹脂を混ぜることによって固めるのですが、当社では、固まる時間の異なる2種類の樹脂を使い分けることで、様々な形状の製品を作ることができます
-得意とする大口径異形管(大きく特殊な形の管)の鋳型はどのように製造するのですか 。
鋳型を作るための模型(現型造形)
鋳型の作り方には、製品とほぼ同じ大きさの模型を作り模型の周りに砂を流し込んで鋳型を作る「現型造型」と、職人が手作業で、木の板で砂を掻いて鋳型を作る「カキ型造型」という、2つの方法があります。
製造する製品の数や形状、納期などに応じて使い分けています。
-手作業で作る鋳型もあるのですね。その鋳型を使い回すことはできるのですか。
鋳型は製品を取り出す際に崩れて壊れてしまいますので、1回しか使えません。どんなに丁寧に作った鋳型だとしても、最後には、壊れてしまいます。
鋳物を作る工程のなかには、このようなことがあるということを、皆さんにも是非、知っていただけたらと思っています。
多様なニーズに対応する技術力
-御社の製品づくりにおける特長はありますか
横中ぐり盤による加工の様子
異形管はパイプラインを曲げたり、分岐させたり、口径を変えるために必要な管です。通常は水道業界で規格化された形状の製品が使用されますが、現場の状況や設計上の事由から特殊な形状の製品が必要となる場合があります。お客様の多様なニーズに対応し、製造・供給する技術と体制が当社の特長です。
徹底した品質管理
-溶かした鉄を容器に入れ替えている際に、鉄を小さな鋳型に取り分けていましたがあれは何をされていたのですか
鉄の強度を調べるための供試材を採取しています。すべての製品の強度や材質を検査分析し、安定した品質の維持に努めています。
火花を散らしながら流れる溶けた鉄
取り分けられた供試材(写真中央)
―品質管理は徹底しているのですね
製品についての説明を受ける市長
鉄の強度などを調べる材料試験だけでなく、水漏れがないかを確認する水圧検査など、様々な検査をすべてクリアし、お客様に安心してご使用いただける製品だけを出荷しています。
私たちの作る製品は、社会インフラの中でも極めて重要な水道事業等において何十年と使用されるものです。その製品には絶対的な品質が求められ、少しの欠陥も許されません。
このことから、当社では、絶対品質を実現するための取り組みを全社員で行っています。
社員や地域に対する想い
- 工場内に可愛らしい絵が飾られていましたね
工場内の壁面に掛けられたかわいらしい絵
社員やそのご家族に描いていただいた絵です。
ご家族に感謝すると同時に、不安全行動の抑止に役立たせていただいています。
-最後に一言お願いします
本日は、ありがとうございました!
私どもは、約40年前に久喜市に会社を移設して以来、地域の皆さまに支えられ、順調に成長することができました。これからも皆さまに親しまれる会社として、一緒に歩んで参りたいと考えています。また、是非、子どもたちにも、私たちの工場にお越しいただき、水道管ができるまでの工程を見学する機会なども設けられたらと考えています。
これからも、長年、多くの職人の手によって受け継がれてきた技術や技能を後世に継承し、より良い製品づくりに努めるとともに、交通の利便性に優れた久喜市という立地を生かして更なる発展を遂げてまいりたいと考えております。
このページに関するお問い合わせ
市長公室 シティセールス課
〒346-0022 久喜市下早見85番地の1
電話:0480-22-1111 Eメール:[email protected]
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