地域猫活動について
更新日:2023年11月16日
「地域猫活動」とは
猫は、「動物の愛護及び管理に関する法律」により愛護動物と定められ、みだりに捕獲し処分することが禁じられています。
一方で、毎年数多くの飼い主のいない猫(野良猫)が生まれ、過剰に繁殖した猫によるふん尿やごみ荒らしなど、生活環境への被害に関する苦情も後を絶ちません。
久喜市では、≪すべての人が「動物は命あるもの」であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするのみでなく、人間と動物が共に生きていける社会を目指す≫という法律の基本原則に則り、人も猫も住みよい生活環境をつくるため、「地域猫活動」を推奨しています。
具体的には、飼い主のいない猫に不妊去勢手術を施し、元の場所に戻して、適切な管理(ルールやマナーに基づくエサやり、排せつ物の管理、周辺清掃など)を地域住民が主体となって行う活動です。
「地域猫活動」は、”猫好きの人”が行う愛護活動ではなく、”飼い主のいない猫で困っている人”や”猫に関心のない人”を含めた地域のみなさんの理解と協力が求められます。
長い時間がかかりますが、継続的に取り組むことでかわいそうな猫を少なくし、猫による生活環境の悪化を防ぐことができます。
地域猫活動を実施するメリット
不妊去勢手術をすることで
繁殖が抑制され新たな子猫が産まれないため、殺処分や交通事故に遭うなど不幸な命が生み出されません。
繁殖期のうるさい鳴き声や、スプレー行為(マーキング行動)、猫同士のケンカが少なくなります。
適切なエサやりやトイレの管理を行うことで…
エサやりの仕方やマナーを守ることで、エサの散乱やごみあさり、ハエなどの害虫発生を防ぐことができます。
猫用トイレの設置管理、周辺清掃などを行うことで、ふん尿による被害が減少し、良好な生活環境が保たれます。
地域で活動することで…
活動をきっかけに地域のコミュニケーションが活性化し、住民間のトラブル解消が期待できます。
地域で生命を大切にする気持ちが生まれ、飼い主のいない猫への虐待などがなくなります。
「地域猫活動」の基本的な考え方
- 猫を排除するのではなく、命あるものとして取り組むものであること。
- 飼い主のいない猫を減らしていくために取り組むものであること。
- 猫の問題を地域の問題として、地域住民、地域猫活動団体、行政の三者の連携のもと、取り組むものであること。
- 地域の飼い主が猫を適切に飼育していくことが前提となること。
- 地域の実情に応じた決まりをつくって取り組むものであること。
埼玉県では、身近に生じている野良猫問題を解決する一手段として注目されている「地域猫活動」について、具体的な取り組み方やポイントをわかりやすく解説しています。また、実際の取り組み事例も紹介しています。
・埼玉県のホームページ「地域猫活動実績ガイドブック」(外部サイト)
久喜市の地域猫活動について
久喜市は公益財団法人どうぶつ基金が不妊手術・ワクチン・ノミ駆除薬の費用を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加し、地域猫活動を行うボランティア団体と連携してTNR事業を行っています。
「さくらねこ無料不妊手術事業」とは、飼い主のいない猫に対し「さくらねこTNR (Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す、その印 として耳先をさくらの花びらのように V 字カットする)」を実施することで繁殖を防止し、「地域の猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全うさせ、飼い主 のいない猫に関わる苦情や、殺処分の減少に寄与する活動です。
このページに関するお問い合わせ
環境経済部 環境課
〒346-0192 久喜市菖蒲町新堀38番地
電話:0480-85-1111 Eメール:[email protected]
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