睡眠とこころ・からだの健康
更新日:2024年7月23日
問い合わせ先 地域保健課 地域保健第1係・地域保健第2係・保健総務係
睡眠とこころ・からだの健康
生活の中で必ず訪れる睡眠という時間。実は、こころとからだの健康に深く関係しています。
睡眠不足が続くとと、脳の機能が低下したり、免疫力の低下、体内のホルモンバランスの乱れなどにより、こころとからだに不調をきたします。
健康な生活を送るには、からだとともにこころも元気であることが欠かせません。
人は人生の3分の1を眠って過ごします。最も身近な生活習慣である睡眠にもっと目を向けてみませんか。
眠りに関する悩みはありませんか?
ぐっすり眠れない、眠っても疲れがとれない、夜中に何度も目が覚める・・・そんな悩みはありませんか?
日本は、世界でもまれに見る「寝不足大国」と言われています。
世界50以上の国と地域の平均睡眠時間を調査した結果、日本は最下位で、6時間18分となっています。
睡眠障害とは
「睡眠障害」とは、 睡眠に関する様々な病気の総称です。 代表的な睡眠障害としては、不眠症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、過眠症(ナルコレプシー、特発性過眠症)などがあります。
不眠症とは
不眠には4つのタイプがあります。
- 入眠障害(寝つきが悪い)
- 中途覚醒(眠りが浅く途中で何度も目が覚める)
- 早朝覚醒(早朝に目覚めて二度寝ができない)
- 熟眠障害(睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感じが得られない、眠りが浅い状態)
不眠症とはこれらの睡眠問題があり、そのために日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。
また、これらの4つの症状は、どれか1つではなく2つ以上重複して現れる場合も多く、特に高齢者の場合は複数の症状を訴える人が多くみられます。
不眠は誰でも経験しますが、自然に改善して再び眠れるようになることが大部分です。
ただし、いったん慢性不眠症に陥ると適切な治療を受けないと回復しにくいといわれています。
不眠の原因はストレス・こころやからだの病気・薬の副作用など様々で、原因に応じた対処が必要です。
睡眠障害の主な原因と対応
睡眠障害の原因は人によって様々です。原因によって生活習慣を見直すだけで改善する場合や、医師による治療が必要になる場合もあるなど、対処法も変わってきます。ここでは睡眠障害を引き起こす主な原因と対処法をご紹介します。
1 心理的原因
【原因】何らかのストレスに関連して起こる不眠です。例えば、家族や親友の死、仕事上の問題など。
【対処法】特に眠れなくなった前後の出来事を、詳しく検討することで明らかになってくることがあります。身近な家族などに相談することも有効です。
2 身体的原因
【原因】身体の病気や症状が原因で起こる不眠です。例えば外傷や関節リウマチなどの痛みや、湿疹・蕁麻疹などかゆみを伴う疾患、喘息発作や頻尿、花粉症など。
【対処法】身体的な病気や症状を治療することで、改善されることがあります。
3 精神医学的原因
【原因】精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつです。ゆううつな気分が続いたり、これまで楽しかったことが楽しめなかったりするのは、うつ病の可能性もあります。慢性的な不眠症では、3分の1から半数は、何かしらの精神医学的な疾患を持っているとも言われています。落ち込んだり、ゆううつな気分が続く時は注意が必要です。
【対処法】精神科や心療内科など専門医師に相談して適切な治療が必要な場合があります。
4 薬理学的原因
【原因】服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠があります。代表的な薬には、抗がん剤、自律神経・中枢神経に働く薬、ステロイドなどがあります。
【対処法】服用しているお薬、飲酒、喫煙、カフェイン摂取の習慣がないかを確認することが大切です。ドリンク剤には意外とカフェインが多く含まれているので注意が必要です。
5 生理学的原因
【原因】睡眠を妨げる環境による不眠があります。
海外旅行や出張による時差ボケや、受験勉強や職場の勤務シフトなどによる生活リズムの昼夜逆転など、ライフスタイルが大きく変わると、眠ろうとする機能が低下し、眠る機会が妨げられることがあります。
【対処法】まずは少しでも眠りやすい住環境、例えば就寝前には照明を落とし、起床時には上げるなど、光のコントロールを考えたり、心と体がリラックスできるよう工夫してみましょう。
質のよい睡眠のために
日々のストレスをため込まず、疲れを早めにとるうえで睡眠は重要です。睡眠不足は、疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、適切な判断力を鈍らせるなど、生活の質に大きく影響するので、十分な質の良い睡眠をとることが特に大切です。
- 休日の寝坊は控えめに。起きたらまずカーテンを開けて、太陽光を浴びましょう。午前中は窓際や日が差す明るいところで過ごしましょう。
- 朝食で1日のスイッチ「ON」にしましょう!1日3食、なるべく決まった時間に食事を摂りましょう。
- 夕方以降のカフェイン(緑茶、紅茶、コーヒー)・ニコチン(タバコ)の摂取は控えましょう。
- まずは10分!ウォーキングやジョギングなどを取り入れましょう。
- 眠気には、20~30分の仮眠を取ると、作業効率がUPします。
- 寝る1~2時間前に、ぬるめのお湯(40℃)に、15分程度の半身浴がオススメです。
- 眠るためにお酒を飲むのはやめましょう。
- 寝る前にテレビやスマートフォンを見る習慣を見直しましょう。
- 無理に眠ろうとせず、眠くなってから寝床に入りましょう。
【年代別】良い睡眠のためにできることから始めよう(PDF:2,094KB)
不眠が続いたら
不眠が続くと不眠恐怖が生じ、緊張や睡眠状態へのこだわりのために、なおさら不眠が悪化するという悪循環に陥ります。
家庭での不眠対処で効果が出ないときは専門医に相談しましょう。
睡眠薬に対する過度の心配はいりません。現在使われている睡眠薬は適切に使用すれば安全です。
関連ホームページ
睡眠対策 健康づくりのための睡眠ガイド2023(厚生労働省)(外部サイト)
e-ヘルスネット「休養・こころの健康」(厚生労働省)(外部サイト)
知ることからはじめよう「こころの情報サイト」(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所)(外部サイト)
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このページに関するお問い合わせ
健康スポーツ部 地域保健課
保健総務係 地域保健第1係
〒346-0005 久喜市本町5丁目10番47号(中央保健センター内)
電話:0480-21-5354
地域保健第2係
〒349-1192 久喜市間鎌251番地1(栗橋保健センター内)
電話:0480-52-5577
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