市指定 佐間小草原遺跡出土遺物
更新日:2024年4月1日
問い合わせ先:文化振興課文化財・歴史資料係
佐間小草原遺跡出土遺物(さまこくさばらいせきしゅつどいぶつ)
種別
考古資料
指定年月日
令和2年12月1日
所在地
久喜市鷲宮5丁目33番1号
所有者(管理者)
久喜市(久喜市立郷土資料館)
概要
佐間小草原遺跡出土遺物は、板碑40点、緑泥片岩7点、板碑台石1点、石蓋1点、切石8点、礫17点、灰釉瓶子1点、大甕1点、かわらけ9点、漆塗椀1点、瓦17点、甕3点の計106点から構成される文化財です。
佐間小草原遺跡は、昭和44(1969)年の土地改良工事中に多量の板碑が発見され、当時久喜高等学校教諭であった山本良知氏による緊急調査が行われた遺跡です。このときの調査では、蔵骨器に転用された瀬戸灰釉瓶子、常滑大甕、板碑37 個体、灯明皿等が出土したことが報告されています。
その後、栗橋町史の編さんに伴い、平成17(2005)年に同遺跡の学術調査が実施されました。その結果、遺跡内を区画するようにして溝跡等の遺構が検出され、漆塗り椀や瓦など生活に伴う遺物が出土したことから、佐間小草原遺跡は「寺」や「館」などの生活空間と、板碑や蔵骨器が出土する墓地という異なる性格を併せ持つ複合的な遺跡であることがわかりました。
佐間小草原遺跡は、現在のところ市内唯一の中世墓群を伴う遺跡であり、近隣地域では類を見ないほどの多量の板碑や蔵骨器など、この遺跡から出土した貴重な遺物は、本市の歴史上重要な考古資料であるといえます。
板碑
灰釉瓶子(蔵骨器)
漆塗椀出土状況
大甕(蔵骨器)
『広報くき』連載「久喜歴史だより」
第67回 佐間小草原遺跡(さまこくさばらいせき)の蔵骨器(ぞうこつき)
参考文献
栗橋町教育委員会 2008年 『栗橋町史 第三巻 資料編一 原始・古代・中世』
案内図
所在地(久喜市立郷土資料館)
佐間小草原遺跡
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ
このページに関するお問い合わせ
教育部 文化振興課
〒340-0295 久喜市鷲宮6丁目1番1号
電話:0480-58-1111 Eメール:[email protected]
メール送信フォームを利用する