市指定 木彫額(地固め) 嶋村俊明作
更新日:2024年6月12日
問い合わせ先:文化振興課文化財・歴史資料係
木彫額(地固め) 嶋村俊明作(もくちょうがく じがため しまむらしゅんめいさく)
種別
彫刻
指定年月日
令和6年6月3日
所在地
久喜市栗橋北二丁目15-1
所有者(管理者)
八坂神社
概要
明治8年(1875)に栗橋宿の関係者15名により八坂神社に奉納された、嶋村俊明作の地固めを画題とした木彫額です。
外寸は縦108センチメートル×横182センチメートル×厚さ11センチメートルあり、額本体(縦84センチメートル×横158センチメートル)を四方枠(幅24センチメートル)に嵌(は)め込み、裏面に歪み留め兼四方枠固定の用途として吸付桟(すいつきざん)を三ツ割縦方向に2本渡しています。
額の中央には、揃いの印半纏(しるしばんてん)を羽織る総勢15名の男衆がおり、扇子を口に当てて直立した音頭取りを除く14名が、井桁(いげた)の上に組んだ足場を中心に地固めを行っている様子が、丸彫りの技法を用いて精緻(せいち)に彫られています。
制作者の嶋村俊明(安政2年(1855)~明治29年(1896))は、浅草(東京都台東区)で代々続く宮彫師の家の十代目にあたり、16歳で両国(東京都墨田区)回向院(えこういん)の欄間に十六羅漢を彫るなど、若い時からその技量は広く知られていました。木彫のほかに、「牙彫(げちょう)藤原鎌足像(東京国立博物館所蔵)」などの作品を遺しています。
名工と称される俊明の彫刻は、木彫・牙彫あわせても国内では本作品を含めてわずか6点しか確認されていません。本作品は、作成年代や俊明の署名を確認できるうえ、俊明の技法や技量を細部にわたって確認することができるため、今後、俊明の作品を考えていくうえでも重要な作品といえます。
木彫額(地固め) 嶋村俊明作
調査報告書
久喜市栗橋地区八坂神社所蔵彫刻地固め額調査報告書(PDF:1,958KB)
『広報くき』連載「久喜歴史だより」
第139回 栗橋の八坂(やさか)神社に伝わる彫刻奉納額(ちょうこくほうのうがく)
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このページに関するお問い合わせ
教育部 文化振興課
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