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県指定 木造釈迦如来坐像

更新日:2024年4月1日

問い合わせ先:文化振興課文化財・歴史資料係

木造釈迦如来坐像(もくぞうしゃかにょらいざぞう)

種別

彫刻

指定年月日

昭和53年3月28日

所在地

久喜市鷲宮3丁目6番1号

所有者(管理者)

霊樹寺

概要

 高さ87.2センチメートル。けやき材を用いた一本造りで、眼は彫眼といわれる技法で、像の表面にじかに彫ってあらわしています。表面は漆箔で仕上げています。制作時期は、全体的に平安時代の初め頃の一木造の伝統を受け継いだ作風から平安時代末か鎌倉時代の初めと考えられています。なお、本体主要部を除き、右腕、両手先等が江戸時代に補修されています。

 この像は、もともと近くの鷲宮神社の供僧頭大乗院の仏像でしたが、明治時代初めの神仏分離令によって大乗院が廃されたため、霊樹寺が引き取ったものです。

 宝永5年(1708)の『大乗院由緒書』に本像のことと考えられる記事があります。これによると、大乗院の再興に尽力した護持院隆光によって寄付された南都唐招提寺の古仏であったとされています。

写真 木造釈迦如来坐像
木造釈迦如来坐像

『広報くき』連載「久喜歴史だより」

参考文献

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