第47回 見沼代用水(みぬまだいようすい)の最も重要な堰(せき)八間(はっけん)堰・十六間(じゅうろっけん)堰
更新日:2016年3月23日
堰とは、水の流れをせき止めたり、水の量を調節したりするため、川を横断して設けられる施設のことです。
利根川の利根大堰(とねおおぜき)(行田市)から取り入れた見沼代用水は、見沼田圃(みぬまたんぼ)(さいたま市)を目指して下っていきます。利根川から約3キロメートルで星川(ほしかわ)に合流し、行田市を縦断、加須市と鴻巣市の市境を通り抜け、星川の合流地点から約16キロメートル下った菖蒲総合支所の東側で、見沼代用水と星川に再び分かれます。
菖蒲町上大崎にある八間堰と十六間堰は、享保(きょうほう)12年(1727)、井沢弥惣兵衛為永(いざわやそべえためなが)により造られたもので、幅が八間(約14.4メートル)、十六間(約28.8メートル)であることに由来します。
この二つの堰は、流入口(りゅうにゅうぐち)に当たる元圦(もといり)と共に、見沼代用水における最も重要な施設で、現在も適時開閉して水を制御しています。
見沼代用水には八間堰が、星川には十六間堰が設けられました。用水が必要な時には八間堰を開いて十六間堰を閉め、用水がいらない時には八間堰を閉め十六間堰を開いて水を星川に流します。
八間堰は木造であったため、その後しばしば修理・交換が行われ、大正2年(1913)12月にレンガおよびコンクリートに改造され、翌3年4月に竣工しました。
また、十六間堰も同様に、享保以降しばしば修理・交換が行われましたが、昭和28年10月に従来の木造堰枠(もくぞうせきわく)から鉄筋コンクリートに改良され、翌29年3月に竣工しました。
現在の堰は、ともに昭和53年から平成7年までの埼玉合口二期事業(さいたまごうぐちにきじぎょう)により造り替えたものです。
八間堰
十六間堰
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